『これからどうする?今日はどこに泊まる?』


それはさすがに困った…
WIFIが使えないとネットも使えないし、宿も探せない

とりあえずVがテルミニ駅近くでゲストハウスのようなところがあると連れて行ってくれることに

ワイン20本分の荷物は堪える…

とりあえず宿に到着
値段をきいてみることに

『女性用のドミトリーは1泊25ユーロ(約3000円)だけど明日空くね。
3人用の部屋が空いてるけど1泊40ユーロ、だれか他に泊まりたい人が来たら35ユーロにするよ。』


っ。。。。。。。

ドミのようなところで1泊40ユーロ
高い。。。

次の日女性用ドミに移ったとしても、3日で1万円は余裕で飛んでいく
仕事がうまく始まれば、1カ月~2カ月いようと思ってたから、さっさと家を探さないと月に10万は余裕で飛んでいく!

まずい

さすがにちょっと焦った

とりあえずそこの宿でWIFI使わせてもらうよう頼み込みOK!
よかった!

すでに15時ちかく

あわててとにかく安宿やゲストハウスなんかを検索してみた

しかし…どこも安くてドミトリーの相部屋で1泊30ユーロ、
25ユーロとかは男女混合部屋だったり、テルミニ駅からは離れている

まずい。。。

もうこの大荷物を持って動ける気力も尽きてきた。。。


宿じゃなく、あわてて今度は家探し

私が家探しでよく使っているサイトはCligslist
世界版のクラシファイドのようなものでシェアハウス探しや仕事探しなんかできる

おととしVの家を見つけたのもこれだ
(Vはネット関係全然できないから友達が投稿していた)

歩き回っていたローマの街なので、なんとなく地理が少しは頭に入っていた

良さそうな物件にメッセージを送ってみる
しかしもちろんそんなすぐに返事なんて返ってこない
どうしよう…

もう今日1泊はここに40ユーロ払ってでも泊まるか…
しかしもったいなさすぎる…

私はそこの宿でネットをしていた

しかしVはそこらへんの宿に色々聞いてみて来るね、
と、この炎天下の中、外に探しにいってくれた…

一番気になったシェアハウスの部屋は、
1人の女の子との相部屋で月300ユーロ。
(約40000円)
1日計算1泊10ユーロ!
頼むー返事をくれーーーと祈っていたら
しばらくして電話番号がのっていることに気がついた

イタリア人はあまり英語が通じないといった印象が強い
投稿は英語でされていたが、果たして英語が通じるんだろうか…

Vは30分近くしても、まだ戻ってこない
えーいもうぐずぐずしてる暇はないのでCall!!!

『Pront?』
通じた!

『Cligslistのシェアメイト募集の投稿を見て…部屋を見に行きたいんですが!』
と英語で聞いてみるも

案の定
『あー!うーん。あー…』
『えっとちょっと英語わからないから、メッセージ送って!』
というような返事。


『OK!あ、でも私すでに送りました!チェックしてください!』

と頼んで電話を切った。


Gmailの方から送ったけど、念のため携帯からもう一度SMSを送ってみた。
『私日本人で部屋を探しています。見に行かせてください。』と。

もう本当にこのドイツで契約したiphone持ってなかったら死亡してた泣
でもプリペイドだからいつ無くなるかはわからない

すると

『部屋今日見にきていいわよ!何時に来る?』と。
↑イタリア語を適当に訳す。

奇跡ーーーーーっ

場所は前住んでたところから1駅先
地理もなんとなくわかる

よかった。。。

とりあえず1時間後に行きますと返事をした。

とにかく再びVへCall
もう1時間近く帰ってきていない

『V今どこ?』
『トラストベレよ。部屋を見に行ってきたのよ。』

なんと。。。

Vはこの宿に来る前に、友達に電話をしてくれていた
1泊20ユーロぐらいで泊まらせてあげてくれないかと。
彼は快くOK!といってくれたそうだ。

ただVは『友達というか知り合いでね。どんな人なのかは良くわからないから、お勧めはちょっとできないかも』とあまりいい顔はしなかった。

場所はトラストベレ
テルミニ駅からは遠いとVが言ったので、見に行くのはやめたのだった。

そこに1人で見に行ってくれていたのだ。。。
胸が…つまりそうだった。

『部屋を見つけたの?いいところあった?』
『○○駅の近くの家を今から見に行ってくるよ!』

『マーヤ!待ちなさい!私も一緒に行くわ!』
『えっいいよ大丈夫だよ。私1人で行ってくるよ。』

『いいから!とりあえず待ってて!すぐ戻るわ。』

がちゃん。

Vの休みは日曜日だけ

この日火曜日は夜の21時から仕事だと言っていた
すでに夕方16時をまわっている。

私は一緒に走り回まわってくれたVに、ちょっとでももう休んで欲しかった
せっかくの休みなのに。。。



Vは意外とすぐに戻ってきた
泊まりもしなかったのにタダでWIFIを使わせてもらって本当に助かった。
宿の人にお礼を言って出発。


前住んでいたところの、もう少し先なので
Vはバスの番号も知っていた。
地下鉄ってけっこう地下にあったり階段あったりで大変だからまたまた助かった。

『さっき友達の家を見に行ってきたけど、彼との相部屋だったのよ!日本人の女の子って言ったのに相部屋なんて!もう信じられない!』


よかった。。。


バスに乗ること15分

近くらしきところで降りた

Googleマップで調べた場所を求めて歩く
…が距離感がイマイチ掴めないし、わかりづらい

あっち道路渡ったり、こっち道路渡ったり…
そこらにあるお店に何度か聞いたり

私もVも汗びっしょり



途中Vがその家のオーナーさんに2度電話をしてくれた
もちろんイタリア語同士なので確実に近づいていった

本当に本当に助かった

家のある住所の通りの看板を見つけたときは心底安堵した
多分私1人だったら辿り着くまでに2時間くらいかかった気がする…
{EA67A8BB-D6A4-45C7-8867-61C816ADC61C:01}
その家のオーナーさんは24歳の優しそうなイタリア人の女の子だった

家の契約に関して
例えば、水道光熱費とか掃除とか洗濯に関することやデポジットの件だとか
Vが全部通訳してくれた

家賃300ユーロ
+水道光熱費
+デポジット200ユーロ(何もなければ退去時返却)

本当はもう1人のイタリア人の女の子との相部屋だった。
ただもう一部屋シングルルーム(480ユーロ)が今空いているので人が入るまで同じ値段で使っていいよと…

イタリア人の女の子2人と私とで3人シェア
ローマで家賃300ユーロはほぼ最安
駅からは5分
スーパーもカフェも何でも近く
中央駅テルミニ駅までは4駅


即決した


もうすでに18時近かった
ようやく重い荷物も置いて一安心

心底ヘロヘロだった


Vの仕事場兼家はテルミニ駅近く
私は両替するためにも一緒にバスで戻った

大丈夫だよ!と言ったけど、
ちゃんと両替を終えるところまでついてきてくれた

Vはいい家が見つかって本当に安心した。良かった。と何度も繰り返し、この日はもう時間がなかったのでVとバイバイした。


変えた5万円は330ユーロぐらいにしかならなくて、
この日家賃の300ユーロしか払えなかったけど

デポジット200ユーロはちょっとづつ払ってくれたらいいからとオーナーさんは言ってくれた

それも全部Vが交渉してくれた

普通はデポジットって家賃の1カ月分だったり、2カ月分だったり…
本当だったら最初に10万円分くらい払わないといけないのに、みんな本当に親切で優しくて…


Vを信用してなかったわけじゃない

自分の生活なんだから、何が起きても頼るのは自分といつも思っているだけで


私はVがこんなにも親身になって、一緒に走り回ってくれるとは思っていなかった


その優しさって誰かにとってはとんでもなく大きいもので
今までの人生を振り返りながら

胸がつまって
夜ひとり部屋で涙がボロボロ止まらなかった


自由に生きるために

何かを目指すために

その分の代償はいっぱいあった

でも何かひとつでも欠けていたら

私は今ここにいなくて

あなたにも出会えてなかったよ

ハサミ1本持ってトリマーとして世界中をまわれたらと願った22のときから、すべては今につながっている

『Time is Gold.』
Vはにっこり笑ってそう言った

『いつかおごってちょーだい。』
もちろん冗談まじりだった



きっといつか必ず

助けを差し伸べてくれた出会った人たちへ

山ほど無償の愛をあなたへ返せるように

そんな高みを私も目指そう


ヘルプをし始めた今のお店のオーナーさんが先日お誕生日だったんだ


51歳のイタリア人男性


そんな男性が身につけるものや欲しいものが全然検討つかなくて


悩みに悩んだ挙句


マキアート用の小さいコーヒーカップに

レモンチェーロというリキュールをプレゼントした


本当に恥ずかしながらその先日まで金銭に困ってたから、総額自体1500円ぐらいのものしか買える余裕がなくて…


私は謝りながら

『こんなもので本当にごめんなさい。何がいいかもよくわからなかったから…』

と言い訳をいっぱいしてしまった



すると彼はこう話した


『とんでもない。嬉しいよ。ありがとう。』

『いや…ほんと…こんなもので…』


『まい。そんなことないよ。価値というのは周りにいる人がつくるものなんだ。』


『どんなに良いお酒でも、一緒に飲む人が嫌な人なら美味しくないだろう。


高くないお酒だろうが、一緒に飲む大事な人と楽しめれば、それを共有できる時間があれば、


それだけで十分価値のあるものになるんだよ。』





ありがとう。


一生忘れないだろうその言葉。


最後まで読んでくれたあなたは

『Time is Gold』の意味を、
その深さを、

どうとらえるのかな。




5件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS:
    どうもですヽ|・ω・|ゞブログ参考にさせていただきますね♪読者になってもいいですか?更新頑張ってくださいね♪

    返信
  2. ユキ

    SECRET: 0
    PASS:
    初めまして、ユキといいます
    私は東京でトリマーをしていますが、最近海外で仕事ができたら…と思い始めていました
    そこでいろいろ調べてみたら素敵なブログが!
    正直CELAさんの生活は私の理想の生活です
    おそらく私の想像も出来ないような苦労があるとは思いますが、とても憧れてしまいます
    行ったことはありませんが、私はイタリアが好きなので最近イタリア語を勉強し始めました
    少しでも早く海外に行こうと思っています
    私はCELAさんのブログに、行動に勇気をもらいました!
    今もお仕事で忙しいとは思いますが、どうかお身体に気を付けて頑張って下さい!応援してます!
    長文失礼いたしました

    返信

  3. SECRET: 0
    PASS:
    >あなた応援隊さん
    ありがとうございます。
    こんなブログでよければ、どうぞ暇つぶしにでも読んでください♪

    返信

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >ユキさん
    お返事遅くなってごめんなさい。
    そうですか~その夢応援したいです。そういうトリマーさんの参考になれば嬉しいなぁという想いからこのブログを書いているのでとても嬉しいです。
    出るなら早いほうが絶対いいですよ!とりあえずやらなければ何も始まらないですもんね。たくさんの人と出会ってたくさんの経験を得られるよう祈っています。
    また更新します!

    返信

  5. SECRET: 0
    PASS:
    ひゃぁ~!めっちゃくちゃ久しぶりの更新ですね!
    更新されてる事にビックリしたつーか、相変わらず頑張ってるね~。
    まいちゃんは本当にバイタリティあるわ~、その細い身体でワイン20本分の荷物を抱えて走れるって。本当にスゴイわ。
    私はもうおばちゃんになってしまって、例年に無くめっちゃ暑いバンクーバーで、仕事とその往復だけでヘトヘトですわ~。
    私も結構海外フラフラ生活が長かったけど、まいちゃんはスゴイわ~。
    フラフラするのも結構色々と大変だしストレスも溜まるけど、自分の気持ちや行動次第で凄く楽しい事や嬉しい事も一杯あるものね!
    前にも言ったと思うけど、まいちゃんの周りに良い人達が集まるのは、全てまいちゃんのお陰って言うか、まいちゃんが引き寄せてるんだと思う。
    だから私はまいちゃんの事、あんまり心配して無いねん。
    でも体調には気を付けてね!
    また近い内にメールさせてもらうね。

    返信

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