さて今夜の宿をどうするか…。
すでに夜の22時近く…そんなことにはうろたえない。
実はこんなこともあろうかと、もしものもしものために
Vに会えなければどうするか…
という不安がかけらあったためテルミニ駅近くで適当な宿はないか出国前にネットでちらっと調べていた。
大正解。
なんと日本人の方が経営されているという宿がテルミニ駅から徒歩7分のところにあるという ので電話番号をメモっておいた。
すかさずその番号に電話をかけてみる。
夜も遅いし、満室だったらどうしよう…
『Pront?』
『あっ、も、もしもし?』
『はい。もしもし。』
『夜分にすみません。予約もしていないんですが、お部屋今晩1泊空いてないでしょうか…?』
『あっ、、はい。空いてますよ!今どちらですか?』
『あ、あの今空港に着いたばかりで、テルミニ駅までのバスを待っているところなんです。』
『えっ、あーそうなんですか!わかりました。じゃあテルミニ駅に着いたらお電話ください。私すぐ近くに住んでいるのでお迎えにあがりますよ!』
『えっ、で、でもまだこれからバスに乗りますから、多分23時くらいにはなってしまうと思うんですけど…』
『あー大丈夫ですよ!お電話くださいね!』
なっ、、、
なんとーーーー!!
女神さま…っ!!。゚(T^T)゚。
正確に言うとテルミニ駅から、もう一つ隣の駅が最寄であった徒歩7分なら十分歩ける距離だったけど、夜中真っ暗なところ、住所を頼りにさまよわなければという不安が一気に飛んだ。
(もちろん彼女も、なんでこんな夜中に到着するのに、宿もとってない???と少し驚いた様子だった)
よ、よかったぁぁぁ とそこにバス到着!
Vとその宿の方と必死で電話のやり取りをしていたため気付かなかったがものすごい人!明らかにバスに乗り切れないだろう人が順番も関係なく我先にと、バスのトランクに荷物を押し込んでいく。
やばい…!
これ乗れなかったらアウトだ…!
と冷や汗たら~~~っとなった瞬間
添乗員らしきスタッフのお姉さんの怒号で凍りついた。。。
『バスはもういっぱいよ!!バスのチケット買ってない人は荷物を勝手にいれないで!チケット持ってる人だけ乗って!!』
えっえぇぇぇぇぇええええぇぇぇ!!!!!
そう
バスのチケット売り場が空港のめっちゃ端っこら辺にあることは知っていた。
でもいつもバスに乗るときに、チケット買ってなかったら、その添乗員のスタッフの人がチケットを売ってくれることも知っていた。
なのであえて私は買ってなかったのだ。。。
うそだ。。。
バスに乗れない。。。
ぎゃぁぁぁぁぁぁ
とりあえず23キロの荷物を抱えて空港内のバスチケット売り場まで猛だっしゅ!
汗だく…
ちなみに23キロってワイン20本くらい持って走ってるってことよ?
チケット売り場はガラガラ
『あの!バスチケットください!』
『バスはもういっぱいよ』
こ、このイタリア人のお姉さん愛想ゼロ!
で…!?
で…!?
私とは目もあわせずまるで無視
むきーーーっ
『バスもう終わり?次のバスは?』
『1時間後』
なにーーーーーーーーっΣ(~∀~||;)
『うそでしょ!?電車でテルミニ駅までいける!?』
『その方がいいんじゃない?電車はあっちよ。』
こ、こうなったら電車でテルミニ駅まで行くしかない!
電車のサインがあるのは見えていた。
でも空港とテルミニ駅ってその直行シャトルバスが主流だったため一度も使ったことがない。
いったいどれぐらい時間がかかるのか
何駅くらいあるのかもさっぱり検討つかない
(ちなみに私はいつも地図とかガイドブックとか一切持って行動しない)
とりあえず空港直結の電車乗り場まで走る!
遠い!しかもがらっがら…
電車乗る人いるの!??ってか電車まだあるの!??ぐらいの勢い
なんとかチケット売り場まで到着!
すかさず自動券売機でチケットを買おうとしたけど、視界にチケット売り場があってお兄さんがいたためそっちだ!と走る
しかし私の前に並んでいた後姿ナイスバディ系のお姉さんがあーだこーだ『観光はどこがいいかしら~?』なんてそのチケット売り場のお兄さんもデレデレ話をしている
早くしろーーーーーぉおぉぉぉぉ!
改札向こうには電車が止まって今にも発車しそうな勢い
そこに
『テルミニ 22:10』と…!!
あと3分!!
はやくっ!!はやくっ!!!
ちらちらチケット売り場と改札方面を見て焦っていると…
改札口向こう側にいる駅員らしきおじちゃんが手招きするではないか!
え…?私…??
ちょいちょい手招きされるので呼ばれるまま、そしてチケット無しで改札を通される
え?え?チケット買ってないよ!???
『どこに行くの?(ってイタリア語で聞いてきたんだと思う)』
『てるみにぃぃーーーー!!!』
そうかこっちおいでとジェスチャーされる
えっチケットは…!?
『マニーキャッシュ!』とだけいわれわけわからず、いちばーん後ろの車両にのせられた
『アスペッタ』
一瞬考えた
アスペッタ…ってなんだっけ
『待ってて』!
右脳というものは不思議なもの
忘れてしまった言葉も聞くと思い出すものだ
よかった…
私以外の乗客はゼロ…笑
そして出発する直前に彼は戻ってきて、車両の中で無事にチケットが買えました。
13ユーロぉぉ(本来バスなら4ユーロだった泣)
とりあえず電車なら渋滞に巻き込まれることもないし いったいどれぐらいで着くものなのかもよくわかんなかったけど
およそ30分 5駅目ぐらい?で無事到着しました。
予想していたけど暗い夜の中央駅テルミニ駅(東京駅笑)
そして宿の方にすぐに電話
このときすでに22:40
ほんとにほんとにこのドイツで契約した携帯を持っていなければ大変な目に遭っていた
借り物だけど本当に助かった(どうもありがとうジョン)
『すぐお迎えにあがりますねー!』
待ち合わせ場所はすぐにわかった
もうそこから動かず余計なことはせず待つこと5分
『こんばんは~!』と女神さまがあらわれてくれました。
暗い夜道をてくてく無事宿に到着
外見は普通のアパートなのでお迎えにきてもらわなかったら、確実に迷ったであろう…
1泊シングル45ユーロ(今だと6000円くらいかなぁ)のところ朝食抜きにしてもらって40ユーロにまけてもらった
予想通り23:00
冷たいお水を入れてくれ、マフィンを頂き、本当に有難かった
喉もからっからの汗びっしょりだった
部屋の隣についているプライベートバスルーム
明日無事にVと再会できるだろうか…
疲労困憊で泥のように眠りにおちた
Time is Goldいよいよ終盤にはいります。