●苦手な爪切り実践編
さて爪きりをやってみましょうか
犬の足を触っただけで凶暴化!!!というパターンはまずおいときます
そういう場合トリマーはどうしてるのかというのはまた書きます…
さてここからはまぁ…私のやり方というか意見に基づくものなので
このやり方は好きじゃない!とか他のやり方がいい!という人がいたらいたでごめんなさい笑
まずどこから始めるかといえば この足↓
持ち方、犬の抱え方よく見てくださいね。
なんでこの足なの?って聞かれれば、まず安定して犬を押さえやすいからです。
脇に抱えて後ろに足をひっぱる。ちょうど図のような感じです。
ここで感のいい子はジタバタ暴れだします
爪きりいや~~~~~~~~!!!って
でもとりあえず脇をグッとしっかりしめて、左手で持ってる足をとにかくはなさない。
とりあえずあなたがその左手を離さない限り犬は逃げることができません(もちろん同時に脇締めも重要)
それがまずできなければ爪きりを始める行為すら大変です。
大人しくなるまで離さず待ちましょう
大抵はとりあえず大人しくなります
★爪きり開始★
わかりやすいイメージでいうと…
①大根を輪切りにして=爪と平行にまっすぐスパッと切り落として
②『面取り』をするように…色々な角度から爪のカドを取ります
わかりにくっ!と思った方ごめんなさい笑)
爪の血管の手前までの識別の目安は、やわらかい、湿った断面が出てきます。
爪の色が、白(透明)、黒、何色であろうと白く、少しやわらかい断面が出てきます。
そこが爪切りでカットする限界と思ってください。
白の爪→断面の真ん中にピンク色=血管
黒い爪→断面の真ん中に白色→その中にさらに黒っぽい色=血管
でも最初はまったくわからないと思います。。。
ギリギリまで切らないといけないことはまったくないので少しづつ落としてあげるだけでも十分だと思います。
でまぁ…大人しい子はいいですよね
全然嫌がらないいい子はいっぱいるんですが。。。
暴れたらどうすんのよ!そこが問題なのよ!という飼い主さんいますよね。
はいじゃあまずこの足からスタンバってくださいね
もし爪きりを始めて暴れだしたとします
いったん爪きり行為はストップし、脇をしめて左手は足を持ったまま離さず
犬が大人しくなるまで待ってみましょう
そのままの体制で、声をかけてあげながら右手で(すばやく再開できるように爪切りは持ったまま)お尻をやさしくポンポンとたたいてあげると効果的です。
間違ってもぜ~ったいその左手は離さないこと
もちろん力が強くて離してしまうことはありますが、離さないように心がけること
ここで離してしまうと犬は『暴れたらやめてくれる、離してくれる』『俺の方が強い』と勘違いします
高い高いのポーズのように抱きかかえて『爪きりがんばろうよ~』なんて途中でなだめ行為をしてしまうと
褒められたと勘違いして余計やらせてくれなくなったりですね
嫌がったら
→手をとめて大人しくなるまでなだめる(体制はそのままお尻ポンポン)
→爪きり再開
→また嫌がったら大人しくなるまでなだめる
これはあくまで一つの方法ではありますが試してみてください
犬は賢いので『諦める』子が意外に多いです
『あぁ力で勝てないやぁ』って…
なので最初が肝心、一番おさえやすいこの足からがいいかなと思います
途中で『よくがんばったね~!』って褒めてあげるのはあまりおすすめしませんが
足1本終わって『よしよし!!』
すかさず次の足の爪きりをはじめ終わったらまた『よしよし!!』
これはまだいいかなと思います^^よしよしはほんの2~3秒。
1本終わって力を一瞬緩めてあげて、また1本終わって緩めてあげて…
で終わったあとにおやつあげるのもいいと思います。
あまりに爪きり嫌がる子は1日足1本終わったらおやつあげて
また次の日に別の足1本やっておやつあげて…
私たちトリマーは慣れているので、おやつに注目させてる間(たまにあげている間)
すかさずぱっぱと切ってしまったりしますが(これは性格による)
時間かかるうちは途中で『がんばろ~』的なおやつはあげないほうがいいです
『暴れたらおやつくれた』と勘違いする子もいます^^;
切り替え大事です。
で次に この足↓
さっきの足と比べて逃げられやすいですがしっかり脇もしめて手を離さないことを心がけてみてください。
どうしても逃げられやすいときは前足はつかせたまま
後ろ足2本とも持ち上げたまま切ります
ちょうど左腕でお尻を完全に持ち上げて両後ろ足浮かせた状態で切るということですね
で前足も同様
同じ体制で後ろに足を引っ張って、裏から爪を切るんですが
後ろ足と違ってかなり逃げられやすいです
脇から首がズボっと抜けやすいのです。
それは犬が後退してくるからなんですね。
★右前足の爪を切るとき
犬を自分の正面において(犬の顔は左側)
左手で犬の足を裏向けて、もちろん右手に爪きりを持ってますから その右腕で犬のお尻を抱え込むようにします
(そうするといくら犬が後退してきても右腕で押さえてるので後退できません)
★左前足の爪を切るとき
犬を自分の左側において(後ろ足を切った体制と同じ)
犬のお腹に手を回し自分の左手で犬の左前足を裏側に向けます
今度は右腕でカバーはできないのでちょっとヘッドロック状態になりますが…笑
嫌がって腕から逃れようとするときはすかさず爪きりストップ
後退してきたらすかさず右手でお尻を押して、元の位置に戻します
このときも犬の足を持っている左手は離さないように!
(ヘッドロック状態を崩さないように、脇締めも重要!)
終わるまではこの体制を続けます
途中で離してしてしまうと『暴れたら逃げられる』と悟ります
嫌がって逃げようとする
→爪きりストップ(犬を持ってる手は離さない)
→体制を戻す
→ポンポンたたいて落ち着かせてあげる
→爪きり再開
これは一緒です。この繰り返しです。
ヘッドロックの状態が崩れる前にヘッドロックをかけなおす(締めすぎはいけませんよ笑)
ポンポンたたいてなだめてあげて大人しくなるまで待つ
何度も言うように途中で離さない(体制を崩さない)ことは重要です
ただ小さい犬にはやはり左腕から首が抜けて、きっちり押さえ込むのは難しいです。
実践してもやはり爪切りどうしてもやりにくい子もいますし。
そういうときは誰かに顔なり足なり持っててもらうのがやはり無難です。
顔を持つときは両ほほあたりの毛もしくはほほ自体を両手で持って押さえましょう(なるべく離さないように!)
あとチワワとかポメとか足の細い子は無理に押さえないほうがいいですね
やっぱり骨も細いし、トリマーも気を使う犬種です
そういう子たちはやっぱり2人がかりでとか抱っこしながら仰向けにしながらとか
様子見ながらやります
誰かに体を押さえてもらいながら前足をこんな感じで切ったりもします
参考になれば幸いで~す
狼爪(ろうそう:親指にあたる側面にあるつ爪)が伸びすぎると、
皮膚にくい込んだり、引っ掛けて折れてしまったりします。
前足にあります。ない子もいます。
たまに後ろ足についてる子もいます。
基本は前5本、後4本です。
何にせよしっかりチェックしてあげてください。
爪きりについてまだ続きま~す