タイでのグルーミング学校の続き、インド、ドバイの犬事情、書きたいことは山程あるのですが、今日は記しておきたいことを残しておきます
(ブログ更新が止まっているのは、ただのいつもの悪いクセ)
今日で2週間のローマ生活を終えます
私は今アパートの一室を借りて、エリトリア(アフリカ)人の女性とその一室をシェアしています
彼女は私がドバイからローマに着いたその日、部屋を探して空港から直接家を見に来たことに本当に驚いていた
そしてあたたかく迎えてくれた
いつもおいしいコーヒーを入れてくれ、クロワッサンやらサンドイッチやらケーキにアイスに、パスタにエリトリア料理にワインに…
『これ食べて、あれ食べて』とすすめてくれる
ベッドシーツやカーテンも新しいものを買ってくれ、私が居心地の良いように部屋の配置も変えてくれた
実は仕事もしたいんだという相談をしたら、一緒に動物病院を周ってくれ、仕事斡旋会社のようなところにも行ってくれ…
本当に無償の愛を与えてくれる人
そんな彼女と毎日毎日話をする
くだらないことから人生について
先日エリトリアから彼女の携帯に電話が入った
携帯からかけ直すと高いので、近くのネットカフェ(国際電話も安い)に一緒に行くことになった
しばらくして電話を終え、彼女はボックスから出てきてお金を払い、帰り際に話をし始めた
『エリトリアにいるいとこの娘が隣国(その国の名誉もあるので伏せます)の犯罪グループに捕まって連れ去られた。彼らは釈放に10000ユーロ(約100万)を要求している。私の兄はアメリカのシアトルにいるけれど、彼らは銃を使ってどこに親族がいるか吐かせたのよ。誰かお金を持っていないかってね。
お金を渡さなければ、簡単に殺されて、臓器を売られてそれで終わり。』
私は言葉が出なかった
彼女は20年近くローマで働いてきて、エリトリアにいる自分の家族に仕送りをしている
今は休暇中だが、朝から晩まで一日中クリーニングやドライバーの仕事をするという
『電気はこまめに消すようにね』
『ローマは何でも高くてお金がかかって生活が本当に大変』
『あと何年も何年も働かなきゃ…』
それが彼女の口癖だった
それでも私はローマのほぼ中心地に住んでいて、ルームシェアといっても光熱費、水道代全部込みで3万で住まわせてもらっている
私は一ヶ月だけの滞在なので、そのあとに住んでくれる住人を探すためにネットの出来ない彼女に代わって書き込みをしたのだが1泊12ユーロでかまわないという
月単位なら割安になったりもするが、1泊単位なら30~40ユーロは当たり前
それでも彼女は『誰か良い人が数日でも住んでくれれば、それで良い』という
その帰り際、彼女はジェラート屋に寄ろうといい、『付き合ってくれてありがとう』とジェラートをおごってくれた
私は胸がつまって涙をこらえるのに必死だった
その後数日、何回かお兄さんやエリトリアに電話をかけお金を送り無事釈放されたと言っていた
『マンマミーヤ』という言葉を何度も聞いた
彼女はいつも『life is simple』という
1日パンが1枚食べられれば本当はそれでいいと
私たちの隣の部屋に住んでいるシェアメイトはセネガルとモリターニア(アフリカ)から出稼ぎに来ている
国の家族に仕送りをするために
海外任務があるとしても、家族を守るために日本国の誰が出稼ぎに他国へ渡るだろうか
『彼女は僕のすべてだ』と3歳の娘の写真を見せてくれる
半年に1度取れる休暇も、1年に1度年末にゆっくり家族と過ごすために取っている
『彼女は電話するたびに新しいドレスを買ってとせがむんだ。その度にお金を送って買ってあげるんだ』と優しい笑顔で話をする
本当にみな優しい彼らもいつもいつも『あれ食べろこれ食べろ』、これは~っていうアフリカ料理なんだと毎日の様にすすめてくれる
アフリカで飲まれるというおいしいミントティーを入れてくれながら
日本は陰湿な犯罪がよく起こっているけれど、なんて平和で幸せな国なんだろうといつも実感する
平和で便利で何でも手に入る国
それが故に欲も出てしまう
本当はお湯が出ること以前に、水が出ることだって当たり前ではない
当たり前にあることはすべて当たり前ではない
こっちに来てから、色々と問題があって精神的に辛い思いをしていたけれども
本当はそんなことただのちっぽけなことであって
あーだこーだヘタレな自分にムチを打てばすべてが変えられることだ
周りからよく『自由で羨ましい』と言われるけれど
得てきたものはたくさんあるけれど、それと同じくらい捨てなけらばならなかったものがある
この生活を歩んできた間、何度泣いたかは覚えていない
でも本当に幸せだといつも思う
独りではない
やろうと思えばなんだってできる
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夢に向かって!!( v^-゜)♪
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お久しぶりっす!
今はローマに居るのね、あんまり良い治安の国じゃ無いから気を付けてね。
言ってる事判るよ。
私も結構長い間海外で住んでたから日本で友達とか知り合った人たちから『良いなぁー、そんな自由な事出来て』って言われてた。
でもそう言う事言う人達には、その人達の言う『自由』を手に入れる為にはそれに伴った『危険な状況』とか、『不自由』とか、『不安定な生活』、『孤独』とか色々マイナスな事も受け入れての自由だって事を判ってないよね?!
でもその代わり『自分に対する自信』とか、『面白い体験』とか、『色々な国の人との出会い』があるけどね。
それにその出会った人達の親切や、優しくされたりすると、もぉー本当に感動しちゃうくらいに心打たれるよね!
私が思うに、もともとその土地に住んでた人達よりも自分と同じように他所から来てそこに住みついたって人達の方が優しいじゃないかって思う。
ごめん、「思う」2回言った!
それはやっぱり自分も初めに色々苦労したから同じ立場の人の事が判るって言うのと、自分もそのとこ時に誰かに助けられた経験を、今度は自分が誰かに恩返ししてるって言う気持ちじゃないのかな?
私も今まで私に良くしてくれて人達みたいに、誰かに優しくしよう!ってこのブログを読んで、また新たに思う事が出来たよ。
ありがとうね。
じゃあほんとに体と盗難には気を付けてね。
そうそう『主に泣いています』が映画化されるらしいよ!泉さん、誰やんだろね?!
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>ぶらんどーままんさん
ありがとうございます。
本当に人の優しさというのは心に染みます。辛い経験の反面、きっと外へでなければ一生味わうことのないような、心の暖かさを感じます。自分の情けなさも同時に浮き彫りになりますが、へこたれていてはダメですね。しっかりしないと。。。
そしてまた誰かにもらった優しさを返せるように。あつこさんに色々気にかけてもらったのも常々思い出してます。早く富豪になって恩返ししたいです(-_-)
観光客が多いところだとつい気が緩んでしまいます…気をつけます。
泉さん、うーん誰でしょうね~!美人で背が高くてロングヘアー…
ダメだ最近の女優さんの顔が思い浮かびません笑