ふと思い返してみると22歳のときからフィジー、Aus2回、カナダ、NY、そして今年イタリア…もう6年日本の夏を過ごしていない

なんだかそれも切ないな

ビアガーデン行きたいな(´д`lll)


ハイパー強力な道具を手に入れたのでそれについて書こうと思っていましたが、今日また真面目に記しておきます

少し長いですが、最後まで読んでもらえれば嬉しいです

以前も少し書きましたが、私のシェアメイトの5人のうち2人はセネガルとモリターニア(どちらもアフリカ)出身

彼らは今日から1ヶ月ラマダンだといい断食を始めたのです

『ラマダン』、『断食』そう誰もが聞いたことのある言葉

今まで色んな国で、色んな人と出会い、共同生活をしてきたけれども、それを実際に行う人たちと一緒に生活を共にし、身近に感じたのは今回が初めてであった

旅先でラマダンの最中、中東やアフリカに訪れてその大体的な光景を見るというのとはまたちょっと違う感覚かもしれない

日の出から日没まで一切の食事、飲料を断つ

日没になれば、すぐに食事を摂り、日が昇るぎりぎりまで食事を摂っている事が良いとされるともいわれる

昼夜が逆転し、夜に食べ溜めするために夜食が盛大になったりもするという

しかしここローマで普段の生活の中で彼らがそれを行うのを見るということ

私にとって極めて貴重で新しい学びであった

彼らは当たり前のように朝早くから夜まで仕事をする

ラマダンだからといって、夜ふかしすることはもちろんない

いつものように私は20時くらいにキッチンでごはんを作っていた

そこにモリターニアの彼も来てごはんを作り出してその話が始まった

『ラマダンって知ってる?』

『ラマダン?断食??』

『そうそう。今日からラマダンなんだ。僕は今日朝から何も食べていない。水も飲んでいない。』

私は彼らがイスラム教徒でお酒と豚を摂取しないことは知っていた

でもただただ驚いた

連日のこの猛暑…

日の出5時頃から日没21時頃までの約16時間

水一滴さえ飲んでいないという

私には考えられない…考えたこともない…

『ごはんは食べなくてもまだ我慢できるけど…水分は取らないと人間生きられないよ…』

『そう…これが今日から1ヶ月続くんだ。本当にキツいよ。たばこも1本も吸ってない。』

そのときセネガル人のルームメイトが帰ってきた

彼はいつも朝の6時から大体昼の13時ころまで働いている

今日はさらに仕事があったらしく帰ってきたのは21時

1日中仕事をしていた

声も絶え絶えだった…

彼らは食事が終わり、私を呼びにきた

『さっきは声もでなかったけど、もう大丈夫だよ』と

ベランダで3人でお茶をしながらその話を聞いた

ラマダンは1年に1度

毎年その年によって少しづつ日付がずれていくようだけれど大体この時期にあたる

そしてそれを行う人たちはそれぞれ色んな意思や考え方を持っているけれど、彼らの考え方はこうであった

『食べ物や水、それが当たり前に手に入らない人たちが世界中にたくさんいる。その人たちの気持ちになるんだ。何が大事かを思い出す。』

『人間の欲を思い返すんだ。そして人を尊重する大事さを。』

『性行為だって禁止だよ。頭の中でいやらしいことを想像するのだって、本当は道行く女性を見ることだっていけないんだ。』

『人は人生で多くのミスをするだろう?11ヶ月間のその罪を、この1ヶ月間で神の許しを得るんだ。そしてまたスタートしなおす。』

衝撃だった

人間は本当に欲の塊である

それを1年に1回リセットするという感覚を持ってる人が私の周りでいただろうか…

もちろん常日頃、何事にも感謝する心を持っている人はたくさんいるだろう

うちにはクーラーなんてものはない

動かなくても汗は出る

何も飲まなくても利尿作用はある

この夏の時期の日が出てる間の約16時間

一滴の水分も取らずに耐え

飢餓とは何か

生きているということは何か

人を想い、事を想う

それが何を意味するのかあなたは感じますか?

私はここローマに来て本当に良かったと思う

色んな意味で相当辛かっ

人の優しさ、思いやり、尊重、感謝、そして自分のふがいなさと甘さで毎日いっぱいだった


『Life』とは何か…それを一番ここで学んだ気がする

今までのことがすべてつながって、そしてこれからまた新しく豊かにつながっていくであろうこと


セネガル人の彼とは毎日のように『人生論』を語り合っていた

彼は11歳のときに父親をなくし、何をやるにも自分で耐え抜いてきたという

その背景は私にはとても想像がつかない

にじみ出るオーラはとても深く…そして慈悲深い

彼がくれる『Never give up』という言葉に何度胸がつまり、その力強い言葉に励まされたことだろうか

出会いの尊さ

人生の豊かさは出会った人たちがつくってくれる

どこにいようが、みんな助けてくれる

それは何事にも変えられないものであり、誰でも持ち合わせているもの


行動すればする分、人との出会いが広がり心が豊かになっていく

そしてその繋がりは一生もの

良い人に出会おうが悪い人に出会おうが

人を尊重し、感謝することだけは忘れずに…

躊躇していることがあれば、少しでも足を前に踏み出せばいい

きっとそこには必ず宿り木があるはずだから

『人は鳥だよ。この意味がわかる?』

私は一生この言葉を忘れることはないだろう

『人は自由に羽ばたいて、どこへでも飛んでいって、そして好きな場所を見つけたらそこにとどまればいい。疲れたら一休みをすればいい。人は自由なんだ。そして色んなものを見て、色んなことを感じ、心を強く持つんだ。いいね。』

6件のコメント

  1. 岩井美秋

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    とても感動して涙がでそうになったわ(TT)マイマイがいろんな人に出会っていろんなこと感じてまた成長するけとにほんとに嬉しくなったわ
    なかなかいろいろ体験してもかんじない人もたくさんいるけどあなたはちがうね
    とても誇りに思うよ
    ありがとね(*^^*)

    返信
  2. ぶらんどーままん

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    PASS:
    何か日本人が『大晦日に百八つの鐘を突いて1年の煩悩を除去する』って考え方にちょっと似ているかも?と思いました。
    でも1ヶ月断食するのと、鐘を突くだけって事との考え方に対する重さはかなり違うけどね。
    ラマダンをする国ってあまり裕福な国では無いような気がするんだけど。
    でもユダヤ人もするけど、NYのお金持ちユダヤ人はラマダンするのが嫌で国外にその期間逃げてる人も居るって聞いた事あるわ。
    やっぱり国民の多数が食べるのにも困っている位貧しい国の人達は、自分を律してるって感じる。
    自分にそんだけ厳しく出来るだけ、もの凄く精神的な強さを感じるわ。
    私も含めて今の日本人てスポイルされた甘ちゃんだよね。
    それから比べて昔の日本人って凄かったと思う。
    私はラマダン絶対に出来ないけど(めちゃめちゃ根性無しやねん)、世界中には毎日食べる事が出来ない人達が一杯居るって事を心に留めて、毎日いろいろな事に感謝の気持ちを忘れないようにしようと思ったわ。

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    オニー!オニやでwFacebookから飛んできたわ(・∀・)
    nevergiveup!今の私には一番の薬になったわ(^o^)

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    >岩井美秋さん
    色んな性格や人種の人に出会うけど、すべてみないい面でも悪い面でも人生における先生だよね。
    こういうことを見習おう、こういうことは自分は人にしないでおこう…出会いがあるからこそ、自分は成長できるんだと思うよ。まーだまだ未熟者だけど、感謝の気持ちを常に持つことを心がけます。ありがとう^^

    返信

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    >ぶらんどーままんさん
    水分までも断つというのはほんとに過酷なことですよね。彼らは遅くに食べ溜めをしていますが、それでも相当きついことだと思います><
    世界では至るところで、水にさえも飢えている人たちがたくさんいるというのを彼らは幼い頃から身近に感じ、感謝の心を忘れないように生きてきてるんですね。
    私たち日本人には持ち合わせていないものです。いかに裕福に育ってるかがわかります。
    私ももう断食できませんが、感謝の心は忘れないようにしたいと心から思います。

    返信

  6. SECRET: 0
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    >遊山子さん
    おーオニー!w
    そやで何ごともNever give up!!
    問題があるところには必ず解決策があるから、あきらめるな~ふぁいと~!

    返信

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